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メディヘン3さすらいの読書感想blog
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恩田陸『六番目の小夜子』 a boy meets a girl
『球形の季節』がおもしろかったので、続けて恩田陸の小説を読むことにした。最近の作品へ進むか(というか、どうもSFっぽい要素が強いらしい『光の帝国』を読むか)どうか迷ったのだが、『球形の季節』が第二作だということなので、折角だから有名なデビュー作の『六番目の小夜子』を読むことに。
で、買って帰ったのはいいんだけど、家族に見せたらムスメに「ウチにあるヨ」と言われたのはマヌケ。 恩田 陸著 新潮社 (2001.2) ISBN : 4101234132 価格 : ¥540 通常24時間以内に発送します。
恩田陸『球形の季節』
このあいだ、たまたま家族で本屋に寄った際、各自何か本を買うか、ということとなった。カミサンが選んだのは桐野夏生『グロテスク』、ムスメはあさのあつこ『The Manzai 3』、ムスコはマンガとゲームの攻略本はだめよ、となったらふて腐れて何も選ばず。自分はどうするかというところで、平積みの恩田陸『夜のピクニック』が眼についたのだが、“本屋大賞受賞作”というのが引っかかって、同じく平積みの『球形の季節』を読んでみることにした。
ちなみに本屋大賞受賞というタイトルに引っかかったというのは、どうもこの賞は、同じ作家の作品の中でも、どちらかというと当たり障りの無いものに授賞する傾向があるのではないか、という気がしてきたため。これは、『博士の愛した数式』を読んだ後、小川洋子の他の作品を二、三作読んでみたら、随分雰囲気が違ってビックリした経験から。 恩田 陸著 新潮社 (1999.2) ISBN : 4101234124 価格 : ¥540 通常24時間以内に発送します。
フィリップ・ホセ・ファーマー『緑の星のオデッセイ』 落丁ぅ〜〜?!
以前、会社が早く引けて荻窪のささま書店に寄った際に買った本。
この、ささま書店と言う古本屋がなかなかの癖もの。荻窪あたりの古本屋としては、結構広い方で品揃えも豊富であり、ファンも結構いるらしい。はてなダイアリーにもキーワード登録されている(ささま書店とは - はてなダイアリー)し、荻窪の古本屋について書かれた文章ではしばしば目にする古書店なのである。 自分的には、SF系も含めた文庫本が咒実している点がポイント。常時、書棚二、三段分はハヤカワの白背やら創元SFの古いヤツやらが並んでいて、立ちよると必ず2、3冊購入してしまう。先日は、「そう言えばなぜか書棚に無いんだよな」と<ノースウェスト・スミス>もの三冊を購入したし、この『緑の星のオデッセイ』を買った際には、昔図書館で借りて読んだだけの『テクニカラー・タイムマシン』も一緒に買わせてもらった。 フィリップ・ホセ・ファーマー著 / 矢野 徹訳 早川書房 (1980) ISBN : 価格 : ¥357 この本は現在お取り扱いできません。 ■あらすじ とある未開惑星に遭難し、中世レベルの世界で辛い2年間を送ってきた主人公アラン・グリーン。ある日、“海”の彼方の都市に「空から来た人間」が捕われているという話を耳にする。捕まっている囚人は自分と同じ地球人だと直感したグリーンは、囚人たちを救出して彼らの乗ってきた宇宙船で帰郷するため、大“海”を渡う冒険に出た。彼の行手に待ち受けるのは、直径1万マイルにおよぶ広大な草原の草の“海”。草原を走る“帆船”に乗って船出したグリーンは、宇宙船を発見し、無事に地球に帰還できるのだろうか……
ピーター・メイル『南仏プロヴァンスの12ヶ月』『南仏プロヴァンスの木陰から』
前の記事3件の“シャクルトン/エンデュランス号”モノを買ったあとに思ったのは、「南極遭難モノを続けて読んだら、きっと暖かいところの話が読みたくなるだろうなぁ」などということ。ちょうど、BlogPeople経由で“「南仏プロヴァンスの12か月」ピーター・メイル”@「猫の読書録」という記事を読ませてもらって、これなんかいいかも、と思っていたら、行きつけの古本屋でそのものズバリを発見したため、すかさずゲット。数日後に見たら、続編もあるのに気づいたため、正・続合わせて読んでみることにした。
南仏プロヴァンスの12か月 posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.18 ピーター・メイル〔著〕 / 池 央耿訳 河出書房新社 (1996.4) ISBN : 4309461492 価格 : ¥693 通常1-3週間以内に発送します。 南仏プロヴァンスの木陰から posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.18 ピーター・メイル〔著〕 / 小梨 直訳 河出書房新社 (1996.5) ISBN : 4309461522 価格 : ¥693 通常2-3日以内に発送します。 ■内容 イギリスからフランス南部のプロヴァンス地方に移り住んだ著者が、移住最初の年に起きた身の回りのあれこれを1月から12月までの月毎にまとめる形式で書いたものが、『南仏プロヴァンスの12ヶ月』。続編『……の木陰から』は、同じくプロヴァンスぐらしのさまざまなトピックについて、形式にこだわらずにまとめたエッセイ集。エッセイでとりあげられているテーマは、食べ物や村々のレストラン、プロヴァンス人達の気質や習性、移り住んだ南仏の古民家を始めとするプロヴァンスの風物など幅広い。 原著が出版されたのは1989年。訳者あとがきによると、この本の大ヒットがプロヴァンス観光ブームの火付け役になったとされる。
エリザベス・コーディー・キメル『エンデュアランス号大漂流』
シャクルトン本第3弾。
エンデュアランス号大漂流 posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.11 エリザベス・コーディー・キメル〔著〕 / 千葉 茂樹訳 光文社 (2006.7) ISBN : 4334784348 価格 : ¥620 通常24時間以内に発送します。
アーネスト・シャクルトン『エンデュアランス号漂流記』
シャクルトン本第2弾。
第1回のランシングの本と一緒に買っていたのだが、読むのは後にした。本人がカッコ付けて書いていて、第三者の評価が全然違ったら、幻滅しちゃっていやだなぁ、と思ったため。 エンデュアランス号漂流記 posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.11 アーネスト・シャクルトン著 / 木村 義昌訳 / 谷口 善也訳 中央公論新社 (2003.6) ISBN : 4122042259 価格 : ¥820 通常2-3日以内に発送します。
アルフレッド・ランシング『エンデュアランス号漂流』
キム・スタンリー・ロビンスンの『南極大陸』では、南極探検黄金時代、すなわち20世紀初頭の南極点初到達が競われていた頃の南極探検の逸話が、いくつも紹介されている。『南極大陸』自体、南極圏での遭難とサバイバルがテーマの一つになっているし、また、淡々とした成功より華々しい悲劇の方が映えるということもあってか、そこで紹介されている逸話も、遭難の苦闘にまつわるものが多かった気がする。シャクルトン率いるエンデュアランス号の遭難もその一つ。
一方、最近、ビジネス関係の記事でも、ちらほらシャクルトンの名前を見かける。やはり、今の時代、大きな危難に負けなかったシャクルトンにあやかる必要があると言うことか。 そんなことから、シャクルトン探検隊の話については興味があったのだが、ちょうどそのテーマの本3冊を見つけたので、読んでみることにした。この記事は、その第1弾。 エンデュアランス号漂流 posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.11 アルフレッド・ランシング〔著〕 / 山本 光伸訳 新潮社 (2001.7) ISBN : 4102222219 価格 : ¥820 通常2-3日以内に発送します。
リック・ヤンシー『アルフレッド・クロップの奇妙な冒険』
大先輩・堺三保氏の翻訳新作が出た、ということで購入。
表紙は西島大介氏。カバーを取った本体の装幀は、アメリカの本のようなデザインに西島氏のカットを小さくあしらった、ちょっと凝ったもの。 アルフレッド・クロップの奇妙な冒険 posted with 簡単リンクくん at 2006. 9. 8 リック・ヤンシー著 / 堺 三保訳 ソフトバンククリエイティブ (2006.8) ISBN : 4797332239 価格 : ¥1,680 通常24時間以内に発送します。 ■あらすじ 主人公アルフレッド・クロップは、シングル・マザーの母親と死に別れ、叔父と暮らすひねくれ高校生。全く冴えない生活を送るアルフレッドだったが、夜警を勤める叔父が引き受けた骨董ものの剣を盗み出す仕事を手伝ったことから、とんでもないトラブルに巻き込まれる。 アルフレッドが盗み出した剣こそ、持ち主を無敵にするという伝説の剣エクスカリバー。そして、剣を守る役目を負った円卓騎士団の末裔達は、アルフレッドが剣を渡したモガルトによって全滅させられてしまったというのだ。アルフレッドは、騎士団の最後の生き残りで伝説の騎士ペディヴィアの子孫だというベナッキオと、エクスカリバー奪還の旅に出ることとなった……
大森望・豊崎由美『文学賞メッタ斬り!リターンズ』
楽しませてもらった『文学賞メッタ斬り!』の続巻が出るということで、当然購入。
文学賞メッタ斬り!リターンズ posted with 簡単リンクくん at 2006. 9. 6 大森 望著 / 豊崎 由美著 パルコ (2006.8) ISBN : 4891947411 価格 : ¥1,680 通常24時間以内に発送します。 ■内容 前作『文学賞メッタ斬り!』は、分野毎に主要文学賞を網羅するという難行偉業にチャレンジしていたこともあって、本文357pで14ラウンド(章)構成という、ちょっと忙しい作りになっていた。今回の『緑メッタ』は、同程度の厚みで以下の5ラウンド構成。1ラウンド1ラウンドが重厚になった印象。 ROUND1:島田雅彦・大森望・豊崎由美による公開トークショー ROUND2:名物「主要文学賞の選評、選考委員」レビュー対談 ROUND3:30歳以下の有望新人作家紹介対談 ROUND4:島田・大森・豊崎による“Z文学書選考会実況中継”と芥川賞・直木賞選考結果へのコメント対談 ROUND5:「W杯方式」による第1回文学賞メッタ斬り!大賞選考結果発表 付録「文学賞の値打ち(文学賞受賞作品一言レビュー集)」も'04年〜'06年の3年分をカバーと言う大増量で健在。
ケン・マクラウド『ニュートンズ・ウェイク』 シニカルお笑いスペオペ
『カズムシティ』の分厚さにさすがに食傷気味。SF読むのは間をとろうかと思ったのだけれども、買ってあった本書をここで放っておいたら、買ったこと自体忘れてしまいそうだったので、一気に読んでしまうことにした。結果、大正解。『カズムシティ』より、よっぽど楽しい本でした。
他の人の感想を見ると、結構辛い点をつけている人が多いみたいですが、自分の場合、ツボにはまりまくり。 ニュートンズ・ウェイク posted with 簡単リンクくん at 2006. 9. 2 ケン・マクラウド著 / 嶋田 洋一訳 早川書房 (2006.8) ISBN : 4150115753 価格 : ¥966 通常24時間以内に発送します。 ■あらすじ 軍事AIが勝手に超進化して、人類文明が宇宙に離散(“シンギュラリティ・スカイ”と同じ)してから300年後の世界。人類は、いくつかの陣営に分かれて角突きあいつつ、超AIから獲得したFTLやナノテクなどの超技術を利用して、それなりに繁栄中(ここらへんも(“シンギュラリティ・スカイ”と同じ)。 惑星間を結ぶワームホールを支配するカーライル家の娘ルシンダは、新たに発見された惑星エウリュディケで、誤って未知の超AI戦闘マシン群を起動してしまう。さらに、その惑星が、300年間他の文明圏から孤立しつつ、独自に発展をとげた人々が暮らす惑星であったことから、事態はややこしいまでに複雑化していく…… ちなみに、目次を開くと、「A面」10章+「B面」10章にエピローグとして「終曲」、と昔のアルバムみたいな構成。
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