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メディヘン3さすらいの読書感想blog
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リック・ヤンシー『アルフレッド・クロップの奇妙な冒険』
大先輩・堺三保氏の翻訳新作が出た、ということで購入。
表紙は西島大介氏。カバーを取った本体の装幀は、アメリカの本のようなデザインに西島氏のカットを小さくあしらった、ちょっと凝ったもの。 アルフレッド・クロップの奇妙な冒険 posted with 簡単リンクくん at 2006. 9. 8 リック・ヤンシー著 / 堺 三保訳 ソフトバンククリエイティブ (2006.8) ISBN : 4797332239 価格 : ¥1,680 通常24時間以内に発送します。 ■あらすじ 主人公アルフレッド・クロップは、シングル・マザーの母親と死に別れ、叔父と暮らすひねくれ高校生。全く冴えない生活を送るアルフレッドだったが、夜警を勤める叔父が引き受けた骨董ものの剣を盗み出す仕事を手伝ったことから、とんでもないトラブルに巻き込まれる。 アルフレッドが盗み出した剣こそ、持ち主を無敵にするという伝説の剣エクスカリバー。そして、剣を守る役目を負った円卓騎士団の末裔達は、アルフレッドが剣を渡したモガルトによって全滅させられてしまったというのだ。アルフレッドは、騎士団の最後の生き残りで伝説の騎士ペディヴィアの子孫だというベナッキオと、エクスカリバー奪還の旅に出ることとなった……
ポール・アンダースン『折れた魔剣』 FT文庫の方が似合うのだが
1974年にハヤカワSF文庫で刊行された作品の新装版。
当時の早川書房が、ファンタジー作品をSFで出していたのも仕方が無い。しかし、今は立派なFT文庫もあるのに、どうしてこの作品をFTに入れなかったのだろう。 解説の井辻朱美氏も『指輪物語』と並べて語っている完全なファンタジー作品なのに……SF文庫なんかで出すと、今となっては読者を逃がすような気がする。もったいない。 ポール・アンダースン著 / 関口 幸男訳 早川書房 (2005.6) ISBN : 4150115192 価格 : ?840 通常2-3日以内に発送します。 ■あらすじ 人間たちの間には新しい白い神が力を広げつつあるものの、古き北方の神々やエルフ、トロールなどの仙境の種族が未だその力を保っていた時代。北欧神話やケルト神話に題をとった英雄物語。 イングランドに住みついたヴァイキングの勇者の長子に眼をつけたエルフの太守は、その赤子を手元にさらい、スカフロクと名付けて育てる。エルフたちの元でスカフロクは屈指の戦士として育つが、一方、取り替え子として人間界に残されたヴァルガルドは自らに流れるトロールの血に目覚めつつあった。 知らずに自らの妹フリーダと結ばれたスカフロクだが、トロールを率いるヴァルガルドの力に屈することとなる。定められた運命に従い、二人の取り替え子が戦う時、スカフロクの最後の希望は、北の神々から送られた“折れた魔剣”のみだった……
テリー・ビッスン『ふたりジャネット』 マジック・リアリズム万華鏡
テリー・ビッスン著 / 中村 融編訳 河出書房新社 (2004.2) 通常24時間以内に発送します。 ■あらすじ 表題作「ふたりジャネット」は、主人公ジャネットの生まれ故郷であるいなか町に有名作家が続々転居しはじめて・・・・・・というビッスン独特のケンタッキーを舞台にしたファンタジー。他にヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞を総なめしたという「熊が火を発見する」や、天才中国人が活躍する<ウィルスン・ウーもの>連作3篇ほか、全9編。
シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』 スタージョンは凄かった
シオドア・スタージョン著 / 大森 望編 / 大森 望訳 / 白石 朗訳 河出書房新社 (2003.12) 通常2-3日以内に発送します。 ■内容 一昔前には、SF入門書(SFって「入門」するものだったんだよなぁ)やオールタイム・ベストに必ずといっていいほど取り上げられる“名作SF”というものがあった。シオドア・スタージョンの『人間以上』もその一つだろう。本書はそのスタージョンの短編10編を集めた作品集である。収録作は、初訳のもの、短編集未収録のもの、収録短編集が絶版となったものから集められており、いづれも現在読むのが困難なものばかり。また、作品のジャンルについても、スタージョンの多芸さをカバーすべく選択に工夫が凝らされている。たとえば、表題作「不思議のひと触れ」」はロマティック・ファンタジー。デビュー作「高額保険」や「もうひとりのシーリア」はサスペンス調。初訳の「閉所愛好症」や「雷と薔薇」は、昔懐かしいSF短編の趣き。ユーモアについては「裏庭の神様」「タンディの物語」・・・・・・といった幅の広いセレクションになっている。
佐藤大輔『皇国の守護者8 楽園の凶器』 祝!30ヶ月ぶりの新巻
前巻の発売から、はや30ヶ月。第1巻が発売された1998年6月から勘定すると、平均、約8ヶ月半ごとに次の巻が出ていることになる。遅筆をもってなる作者だが、今回は待ちくたびれたのであった。もう出ないのかと思ってましたよ。トホホホホ。
佐藤 大輔著 中央公論新社 (2004.3) ISBN : 4125008027 価格 : ?945 通常2-3日以内に発送します。 ■あらすじ 仮想戦記のスタイルを借りて近現代日本の再創造を図る、著者お得意パターンのスチームパンク/ファンタジー版。 <光帯>と呼ばれるリングを持った、とある惑星に広がる<大協約世界>。そこでは、通常人類に加え、両性具有人や超能力者、そして竜族が共存しながら、我々の世界の産業革命期に相当する社会を構成していた。そして、<大協約世界>の過半を支配する巨大陸軍国家<帝国>が次なる矛先を向けた相手は、大陸東方の島国<皇国>。圧倒的な戦力で襲来した帝国軍の前に、封建制を色濃く遺す皇国軍はなす術も無い。巨大な敵にかろうじて一矢を報いたのは、平民出身の一陸軍大尉・新城直衛のみだった。 1巻以来、圧倒的な帝国軍に対し壮絶な撤退戦・防衛戦を繰り広げ、皇国軍立て直しの猶予を稼ぎだした新城直衛が8巻で立ち向かうのは、祖国を売り渡しても生き残りを図ろうとする守原家のクーデター。なんと5巻冒頭で既に描写済みの“凱旋式”翌日、冬の帝都の早朝を震撼させて始まったクーデターに対し、新城の反撃が開始される……はずなのだが、8巻ではクーデターの初動までで、まだ反撃は始まりません(ToT)。
フリッツ・ライバー『妻という名の魔女たち』
本作品、昔、サンリオSF文庫というヤツで出ていたのだけれど、買い逃して絶版になってしまい、残念に思っていたもの。今回、創元推理文庫から再刊されて良かった良かった。しかし、昔は360円だったのに、今回の版は760円(!)。文庫本も高くなったもんだ。
妻という名の魔女たち posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.27 フリッツ・ライバー著 / 大滝 啓裕訳 東京創元社 (2003.11) ISBN : 448862507X 価格 : ¥798 この本は現在お取り扱いできません。 ■あらすじ 本作品は、フリッツ・ライバーという大ベテランのデビュー作。最初のバージョンは1943年に出版されたというもので、物語の背景はちょっと古めかしい。 ストーリーの舞台は、アメリカの架空の地方都市。 主人公のノーマンは、その町にある、こじんまりとした大学に籍を置く文化人類学専攻の俊英。進歩的かつ合理的な発想が売りのノーマンは、保守的な同僚達とぶつかりつつも、妻のタンジィの内助の功もあって、社会学科主任教授のイスを狙う地位を得ている。 ある日、ふと妻タンジィの持ち物を調べたノーマンは、魔術道具がたっぷりしまい込まれているのを発見。妻が「迷信」にとらわれているのが許せない彼は、タンジィに全ての道具を捨てさせる。ところが、彼が最後のお守りを焼いた次の瞬間より、これまで順風満帆だった彼の生活に逆風が吹き始める。そして、ついには、愛する妻タンジィまでが行方不明に。ノーマンは、謎の敵に勝ち、妻と自分の生活を取り戻せるか?、というお話。
ダン・シモンズ『夜更けのエントロピー』
“なんでもありSF”<ハイペリオン>四部作で度肝を抜いてくれたダン・シモンズ。彼の作品集ということ、それに、例によってタイトルを気に入って購入。
夜更けのエントロピー posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.26 ダン・シモンズ著 / 嶋田 洋一訳 河出書房新社 (2003.11) ISBN : 4309621813 価格 : ?1,995 通常2-3日以内に発送します。 ■あらすじ 本書は、ダン・シモンズの1982年のデビュー作から、95年の作品まで7編を集めた日本オリジナル編集の短編集(大部分は再録作品)。分野としては、SFという感じではなく、どちらかというとホラーというところか。ダーク・ファンタジーという言い方が合うのかもしれない。
マーセデス・ラッキー『宿命の囁き』
いわゆる”剣と魔法”ものです。割とお気に入りの作者なので、新刊コーナーで見つけて、即購入。
マーセデス・ラッキー著 / 山口 緑訳 東京創元社 (2003.11) ISBN : 4488577067 価格 : ¥882 通常2-3日以内に発送します。 マーセデス・ラッキー著 / 山口 緑訳 東京創元社 (2003.11) ISBN : 4488577075 価格 : ¥882 通常2-3日以内に発送します。 ■あらすじ この作品は、剣と魔法の世界の国家・ヴァルデマールを舞台とした<ヴァルデマール年代記>という連作に含まれるもので、さらに、<ヴァルデマールの風>という三部作の第1巻となっています。 主人公は男女2名。一人は、ヴァルデマールの王女にして王位継承者であるエルスペス(上巻の表紙)。もう一人は、魔法に満ちた"ペラジールの森"を守る一族の長の息子”暗き風"(下巻の表紙)。ストーリーは、エルスペスと"暗き風"の視点が交互に切り替えられる形で進みます。 外部からの魔法による攻撃や魔法使いの侵入から守られているはずのヴァルデマール国内にいるにもかかわらず、魔法で変装した暗殺者に襲われたエルスペスは、祖国を守る力が弱まっていることに気付きます。脅威に対抗するためには強力な魔法使いが必要と考えたエルスペスは、協力してくれる魔法使いを求めて旅立ちます。お供をするのは、幼馴染の元盗賊、馬の形をした精霊、剣の師匠から受け継いだ魔法の剣”もとめ”。 一方、優秀な魔法使いであった"暗き風"は、一族に大きな打撃を与えた魔法事故の原因が自分にあると考え、魔法を捨て、森への侵入者を監視する見張り役の任についています。しかし、彼の一族の元にも、密かな脅威が迫りつつあるのでした。彼の仲間は、言葉の通じる隼、二歩足のトカゲ族、美貌の猫娘にグリフォンの夫婦。 物語は、当然、二人の主人公が出会い、共に戦い、影響を及ぼしあいながら惹かれあっていく...という風に進むわけですが、今回は、二人の出会いと、"暗き風"の一族の宿敵との戦いまで。ロマンスについては、さわりのみで今後にご期待ですし、ヴァルデマールに対する脅威の正体も本作では明らかになりません。
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