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2008.02.06 Wednesday  | - | - | - | 

笠井潔『オイディプス症候群』 <矢吹駆>シリーズ第5作

ミステリーはほとんど読まないのですが、なぜか、この笠井潔<矢吹駆>シリーズと北村薫<円紫さんと私>シリーズだけは全部読んでおります。とは言っても、文庫・ノヴェルズにならないと読まないのですが。

オイディプス症候群
笠井 潔著
光文社 (2006.10)
ISBN : 4334076416
価格 : ¥1,680
通常24時間以内に発送します。


■あらすじ

奇病に感染して入院中の友人を見舞ったナディア・モガールは、ギリシャにいる共同研究者へ資料を手渡して欲しいとの依頼を受ける。首尾よくカケルの同行を取り付け、ナディアは、共同研究者が滞在しているというクレタ島沖合いの孤島・牛首島へと向かった。

ミノタウロス島とも呼ばれるこの孤島には、アメリカ人の富豪がミノア文明式宮殿(つまりミノタウロスの迷宮があったというクノッソス宮殿)を模して建てた豪邸ダイダロス館があるばかり。

ナディアとカケルを含め10人となったダイダロス館の訪問客たちは、定式どおり、嵐によって牛首島に孤立する。そして、一人また一人と謎の死を遂げる訪問客たち。ギリシャ神話を仄めかすかのように装飾された死体を前に、ナディアは何を目撃し、カケルは何を語るのか・・・・・・
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2006.11.20 Monday 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) | フィクション(日本) | 

恩田陸『六番目の小夜子』 a boy meets a girl

『球形の季節』がおもしろかったので、続けて恩田陸の小説を読むことにした。最近の作品へ進むか(というか、どうもSFっぽい要素が強いらしい『光の帝国』を読むか)どうか迷ったのだが、『球形の季節』が第二作だということなので、折角だから有名なデビュー作の『六番目の小夜子』を読むことに。

で、買って帰ったのはいいんだけど、家族に見せたらムスメに「ウチにあるヨ」と言われたのはマヌケ。

六番目の小夜子
恩田 陸著
新潮社 (2001.2)
ISBN : 4101234132
価格 : ¥540
通常24時間以内に発送します。

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2006.09.30 Saturday 13:04 | comments(0) | trackbacks(0) | フィクション(日本) | 

恩田陸『球形の季節』

このあいだ、たまたま家族で本屋に寄った際、各自何か本を買うか、ということとなった。カミサンが選んだのは桐野夏生『グロテスク』、ムスメはあさのあつこ『The Manzai 3』、ムスコはマンガとゲームの攻略本はだめよ、となったらふて腐れて何も選ばず。自分はどうするかというところで、平積みの恩田陸『夜のピクニック』が眼についたのだが、“本屋大賞受賞作”というのが引っかかって、同じく平積みの『球形の季節』を読んでみることにした。

ちなみに本屋大賞受賞というタイトルに引っかかったというのは、どうもこの賞は、同じ作家の作品の中でも、どちらかというと当たり障りの無いものに授賞する傾向があるのではないか、という気がしてきたため。これは、『博士の愛した数式』を読んだ後、小川洋子の他の作品を二、三作読んでみたら、随分雰囲気が違ってビックリした経験から。

球形の季節
球形の季節
posted with 簡単リンクくん at 2006. 9.28
恩田 陸著
新潮社 (1999.2)
ISBN : 4101234124
価格 : ¥540
通常24時間以内に発送します。

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2006.09.28 Thursday 23:27 | comments(0) | trackbacks(0) | フィクション(日本) | 

佐藤亜紀『1809』 ハードボイルドと貴族趣味

以前、「この本読みたひ」というカテゴリーの記事で触れた後、休眠中に読んだまま感想を書かずに放っておいたもの。ハトキャンプさんのblogからTBをいただいたのを機に、感想を書いてみることにした。

1809
1809
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8. 1
佐藤 亜紀著
文芸春秋 (2000.8)
ISBN : 416764701X
価格 : ?580
この本は現在お取り扱いできません。

■あらすじ

時は、1809年。舞台は仏軍占領下のウィーン。増水したドナウ川への仮設橋の架橋を徹夜で成し遂げた仏軍工兵隊のバスキ大尉は、資材調達がらみのトラブルを追ううちに殺人事件に巻き込まれる。殺人犯の濡れ衣をかけられたバスキを救ったのは、敵であるはずオーストリア貴族・ウストリツキ公爵だった。公爵とその美貌の愛人の魅力の前に、バスキ大尉はフランス・オーストリア両国の秘密警察も関わる危険な陰謀に巻き込まれていく・・・・・・
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2004.09.07 Tuesday 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) | フィクション(日本) | 

小川洋子『博士の愛した数式』 数式と、もう一つ

博士の愛した数式
小川 洋子著
新潮社 (2003.8)
通常24時間以内に発送します。

■あらすじ

家政婦である<私>の新たな勤め先は、老数学者の独り暮らし。事故で80分しか記憶の持たない老数学者と<私>、その息子<ルート>の出会いと触れ合いを描く。
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2004.08.27 Friday 23:33 | comments(0) | trackbacks(0) | フィクション(日本) | 

佐藤賢一『オクシタニア』 南仏は雅な世界

推理小説はほとんど読まないのだが、なぜか笠井潔の<矢吹駆シリーズ>だけは、全巻集めている。その第2巻『サマー・アポカリプス』は、南仏一帯を舞台とし、キリスト教の異端として中世に滅ぼされた“カタリ派”をモチーフにしている。『サマー・アポカリプス』を読んで以来、中世の南仏一帯とカタリ派というものに漠然とした興味をいだいてきた。偶然、中世ヨーロッパ歴史小説の雄、佐藤賢一氏がカタリ派をテーマにした小説を書かれていることに気づいたので、読んでみることに。

オクシタニア
オクシタニア
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.30
佐藤 賢一著
集英社 (2003.7)
ISBN : 4087753077
価格 : ?2,520
通常2-3日以内に発送します。

■あらすじ

時は13世紀。英仏百年戦争によって、フランスの中央集権体制が強化される前の時代。舞台は、トゥールーズを中心とする南仏。この一帯は、「はい」が「オック」となるオック語圏(“ラングドック”)であり、オクシタニアとも呼ばれる。(一方、北部フランスは、オイル語圏(“ラングドイル”)とも呼ばれる)。

当時のオクシタニアは、アルビジョワ派あるいはカタリ派と呼ばれるキリスト教の宗派が栄えており、これを良しとしない当時のローマ・カソリック法王イノケンティウス三世が、アルビジョワ派廃滅を目指すアルビジョワ十字軍派遣を命ずる、というところから物語が始まる。

主な登場人物は、4人の男女。最初に登場するのは、アルビジョワ十字軍に参加し、ついにはその総帥に任ぜられた北部フランスの一領主、シモン・ドゥ・モンフォール。それに対するのは、オクシタニアの中心・「薔薇色の都」トゥールーズ(オック語では“トレサ”)を治めるトレサ伯ラモン七世。そして、共にトゥールーズの名家出身の幼なじみ同士の男女、エドモンとジラルダ。

物語は、戦争と信仰に翻弄される彼ら4人の運命を通して、オクシタニアの滅亡への道のりを描く。
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2004.03.18 Thursday 18:59 | comments(0) | trackbacks(0) | フィクション(日本) | 
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