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メディヘン3さすらいの読書感想blog
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加藤則芳『日本の国立公園』
知人が蔵書を処分するという中から、攫ってきたものの一冊。
加藤 則芳著 平凡社 (2000.12) ISBN : 4582850677 価格 : ¥798 通常1-3週間以内に発送します。 ■内容 タイトル通り、日本各地の国立公園の概要・現状について、著者が実際に訪れた際の訪問記や、担当のレンジャーへのインタビューなどで紹介。 取り上げらている主な国立公園は、知床・吉野熊野・箱根(富士箱根伊豆)・屋久島(霧島屋久)・西表・釧路・上高地(中部)・安達太良(磐梯朝日)など。八幡平・九重・大雪山・日光・小笠原なども訪問時のレポートが掲載されている。 冒頭では、“国立公園”というものの思想的源流として、アメリカの国立公園を生み出したジョン・ミューアや、彼に活動のきっかけを与えることとなったラルフ・エマーソンやヘンリー・ソローについても詳しく紹介している。
野中郁次郎『アメリカ海兵隊 - 非営利型組織の自己革新』
経営論やナレッジマネージメント関係で知った野中郁次郎氏が、アメリカの軍隊組織について、どう書いているのか気になって読んでみた。
野中 郁次郎著 中央公論新社 (2000.5) ISBN : 4121012720 価格 : ¥756 通常2-3日以内に発送します。 ■内容&感想 本書では冒頭から全体の8割程度を費やして、誕生からベトナム戦争以後の時代までのアメリカ海兵隊の移り変わりを描いている。海兵隊の歴史の記述にこれだけの量を費やしてはいても、もちろん、戦闘の描写や兵器・装備の細かな説明など、軍事物・戦記物的な記述に頁を割いているわけではない。 アメリカ海兵隊は、創設以来何度か、存在意義を疑われる存続の危機に直面している。そして、その都度、危機に対応して、あるいは危機に先立つ形で、組織のミッションとそれを反映した組織の具体的あり方を自ら変革してきたのである。その経緯を具体的に示すのに、それだけの紙数が必要だったというわけ。
陣内秀信『ヴェネツィア 水上の迷宮都市』
中学生の時、何を思ったか篠山紀信氏の写真集『ヴェニス』をエラく気に入ってしまい、8,000円という大金(当時)を貯めて購入した。(『ヴェニス』の写真の一部はインターネット篠山紀信で見ることができる)。
それ以来、ヴェネツィアの本が眼につくと買うことが多くなった。そんな流れで、たまたま入った古本屋で購入したもの。 陣内 秀信著 講談社 (1992.8) ISBN : 4061491113 価格 : ?777 通常2-3日以内に発送します。 ■内容 法政大建築学科教授の陣内秀信氏による、ヴェネツィア案内。 迷宮、市場、広場、劇場、祝祭……といった魅力的なキーワードごとに章をまとめ、それぞれのテーマについて、読みやすい文章で簡潔に歴史的側面と現在のヴェネツィアの状況を記している。
渡辺昌美『フランス中世史夜話』 脱線授業の名調子そのまま
いきつけの本屋で買ったのだと思うが、どういうシチュエーションで買ったのか忘れてしまった、まるで、いつのまにか積読本の中に混じっていたような本。
渡辺 昌美著 白水社 (2003.12) 通常2-3日以内に発送します。 ■内容 中世史の専門家による中世ヨーロッパの説話・伝説・逸話を紹介したエッセイ集。取り上げられているテーマは、騎士、聖職者、教会、怪物、失われた都などなど。1987年に白水社刊の月刊誌『ふらんす』に掲載された12編に書きおろしを追加。1編10ページほどのショート・ストーリー全26本が集められている。
中村良夫『風景学入門』 良い風景とは?
ネットワークやITが極限まで進む時の方向性の一つには、物理的な世界との融合があるのではないか・・・・・・というぼんやりしたイメージから、最近、都市・環境・設計といったものに漠然とした興味が出てきている。本書もそうした興味から、なんとなく購入したもの。
中村 良夫著 中央公論新社 (1999.5) ISBN : 412100650X 価格 : ?756 通常2-3日以内に発送します。 ■内容 「風景」とは何か、何をもって人は「風景」の良し悪しを言うのか。土木・建築系のテーマである景観工学の草分けが、その工学的検討のバックボーンとなるべき思想を確立するための試みの一つとして、古今の「風景体験」を整理し、体系化したもの。 前半では、風景というものの一般的意味あいを、人間の視覚特性や、理想郷の描写に代表される古典的景観描写から整理。後半では、景観に言及する古今の著作や風景画の分析から、風景の良し悪しの観点を体系的に説明している。
佐藤賢一『英仏百年戦争』 それは百年戦争ではなかった
本書の著者、佐藤賢一氏は、『王妃の離婚』で直木賞を受賞するなど、西洋歴史小説を中心に活躍中の方。ところが。私は、本書を3/4くらい読むまで、この人と『墨攻』など中国歴史小説で有名な酒見賢一氏を混同して、同一人物だと思っていた。1)歴史小説を書く人、2)「賢一」という名前、3)「サ」で始まる名字、というあたりから間違えてきたみたいなんだけど、「西洋ものと中国ものを両方書けるなんて器用な人だよなぁ」などと、暢気に思っていたのでした。
この間も、OVA『Serial Experiment Lain』のテーマを歌ったイギリスのBOAというバンドと、J-POPのBoAを間違えてCD借りてきちゃうし。ぼけているのであった。 佐藤 賢一著 集英社 (2003.11) ISBN : 408720216X 価格 : ?714 通常2-3日以内に発送します。 ■内容 世界史とってなかったし(あるいは、とってたけど)、いきなり百年戦争と言われてもなぁ、という方。私もお仲間(後者です)なのでご安心を。 年号から入ると歴史がわからなくなるもとという説にしたがって、おおまかな流れだけ書くと、こういうことのようだ。時は中世の終わり。場所はフランス。イギリスがフランスに攻め込んで、最初からイギリスが勝って勝って勝ちまくる。特に、黒太子エドワードという人がむちゃくちゃ強い。ところが、終盤、フランスにスーパーヒロインのジャンヌ・ダルクが登場し、一発大逆転で最後はフランスの勝ち。破れたイギリスは敗戦責任などで揉めて薔薇戦争という内乱に突入。勝ったフランスは、王様の元に絶対王制を確立してハッピー・エンド。 こういう風に書くと、第三者からは、善い者=フランス、悪者=イギリスの勧善懲悪ものかい、という感じがする。が、本書の主題は、この戦争は、そもそも英仏間のものではなかったし、百年間の戦争でもなかったという、ある種のちゃぶ台返しを狙ったもの。 なぜそう言えるのかは、タネを明かしてもらえば、ある意味単純。この戦争が始まった当初(あるいは中盤くらいまで)は、1)イギリス王家はイングランドを領地として持つフランス人領主という種類の人々だった、2)英仏双方とも、イギリス(イングランド)、フランスという国家概念は存在していなかった、という。このことから、「百年戦争」というのは、イギリスからフランドル(ベルギーなど)、フランスにまたがる領域における、一種の領主間の紛争であるというのがその実態で、こうした紛争は、「百年戦争」が開始されたとされる1337年に先立つこと遥か以前、ノルマン人がイングランドを征服した12世紀から延々と繰り替えされて来たというのが、著者の見解。
田沢耕『物語 カタルーニャの歴史』 なぜかカタルーニャ
キューバの歴史に関する入門書を探しているうちに、なぜか『カタロニア讃歌』という本を買ってしまった、という話を下の方に書きました。キューバの本については、やっぱりあきらめきれず、この前の週末も、ちょっと大きめの本屋で探し回ることしばし。やっぱり見つからないので、代わりに買ったのがこの本。いつのまにか、カタロニア/カタルーニャ趣味に変わりつつある...
(キューバについては、その後Amazonで調べてみたところ、堀田善衛『キューバ紀行』集英社文庫あたりからかなぁ、という感じ) 物語カタルーニャの歴史 posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.29 田沢 耕著 中央公論新社 (2000.12) ISBN : 4121015649 価格 : ?819 通常2-3日以内に発送します。 ■内容 カタルーニャはバルセロナを中心とするスペイン北東部の地域。カタロニアは英語の発音を元にした呼び方のようです。この地域は今でこそスペインの一部ですが、独自の言語を持ち、ローマ帝国崩壊後から大航海時代以前の時代には地中海東部の覇権を握ったという歴史もあるなど、本来ポルトガルのように独立国家となっていても不思議がなかったとのこと。本書は、カタルーニャが地中海覇権を握り、そして失う9世紀?15世紀を中心に、この地域の歴史を概観しています。
エリック・ジッリ『洞窟探検入門』 ヴェルヌの探検ものが好きな人向け
表紙の色の綺麗さと力強くもシンプルなタイトルに引かれて衝動買いしたもの。
エリック・ジッリ著 / 本多 力訳 白水社 (2003.3) ISBN : 4560058601 価格 : ?999 この本は現在お取り扱いできません。
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